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「6月のオルテンシア」

 

 

雨音が連れてくる憂鬱は

少しだけキミをキレイにするね

こわい夢を見たならそばにおいで

手をつないでいよう

 

窓から見える灰色雲

向こう側には青空

雨が上がるまで寄り添っていよう

できれば虹がかかるまで

 

 

季節はずれの寒さは

神さまがくれた贈り物で

柔らかい体温が灰色の世界を

鮮やかに染めていくんだ

 

 

優しい思い出はいつも雨だった

紫陽花色の傘の中 想いを告げた小さな声

キミは誰よりも震えていたね

触れた手の冷たさを まだ覚えてるよ

 

雨と一緒に歩き出す

手をつないでいるから僕らに傘は要らない

 

虹の橋をくぐろう

 

青空が見えるまで

 

 

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